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re urushi ⅱ

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2022年4月、堤淺吉漆店を訪ねました。漆に興味を持ってから一度訪れたいと思っていた場所でした。10~15年かけて生育する漆の木は約200ccの樹液を取ると伐採され廃棄されるといいます。工場の片隅には漆を掻いた痕の残る木がポツンと置かれていました。刻まれた傷を携えた木は何か言いた気で、声が聞こえてくるようでした。そして、漆の製造工程で濾すために使われる綿。ドラムの中で採れたての漆を吸い込み、機械にかけられきれいな漆を生み出すと廃材となります。その形や質感がとても面白いと思いました。
漆の匂い漂う綿を袋にいっぱいいただき、アートピース作りに挑戦することにしました。戸田蓉子さんに朱漆で美しい糸を作っていただき、漆をたっぷり吸い込んだ綿を台紙に見立て、赤い糸を並べていった15点のアートピースです。耳を澄ませてみてください。

■作家
Yohko Toda_Urushi Media x the edit

■再生したもの
漆精製の際に出る濾し綿

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作家紹介

戸田蓉子
仏・パリのギャラリーにてインターン中に漆に興味を持ち帰国後、東京藝術大学名誉教授大西長利氏に漆芸を師事。国際漆展石川金賞他受賞多数。パリと京都市のアート共創プロジェクト選出アーティスト。東京アートフェア、「Collect」(英・ロンドン)に出品など国内外で高く評価される。日本コカ・コーラ社「綾鷹若手職人応援プロジェクト」に選出され映像作品を制作。Urushi Media主宰。                                                        

梶川由紀
何必館・京都現代美術館キュレーター/the edit主宰 パリ、マレ地区にあるヨーロッパ写真館(MEP)の設立に、唯一の日本人キュレーターとして携わる。帰国後、同館にて写真部門を創設し、国内外の展覧会をまとめる。2022年、自身の立ち位置を生かしプロダクトブランドthe editを立ち上げ、アート、工芸の垣根を超えた発信を探求している。

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