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花器:漆精製時の廃材である濾し綿
花材:蔦(採取地/ 下鴨神社糺の森、法然院墓地、ヴィラ九条山、蹴上インクライン、南禅寺、哲学の道)
蔦というどこまでも蔓をのばしていく強い植物を再生の象徴としました。
漆というのは漆樹の樹液です。樹の血液や体液のようなもので、木の幹に一筋一筋傷をつけ、滴る1滴1滴を集めます。1本の樹から採取できる漆はわずか200g、 採取し尽くした漆の樹は「掻き殺し」と呼ぶように伐採します。漆掻きの職人達は樹に向かって手を合わせます。
集められた漆の樹液には樹の皮や虫などさまざまなものが含まれ豊かな自然そのものです。これを人間にとっての美しいものにするために「濾す」という作業をします。不純物をとりのぞき滑らかで艶やかな液体へ。こうして樹液から工芸材料となるのです。
まさに<人の手を加える/artificial>→<art>の宿る場。
目を凝らせば、樹の皮も虫もどこかにくっついているかもしれません。
漆という素材を初めて見つけ出したのは石器時代の人々でした。石と木をくっつけて石斧を作るために、周辺の接着剤となる樹液をとってつける。そんな大らかな原初の漆と人間の姿を忘れないでいたいと思います。
■作家
Yohko Toda_Urushi Media x the edit
■再生したもの
漆精製の際に出る濾し綿
■サイズ
約350mm〜700mm×約350mm〜700mm×約300mm、約800g
作家紹介
戸田蓉子
仏・パリのギャラリーにてインターン中に漆に興味を持ち帰国後、東京藝術大学名誉教授大西長利氏に漆芸を師事。国際漆展石川金賞他受賞多数。パリと京都市のアート共創プロジェクト選出アーティスト。東京アートフェア、「Collect」(英・ロンドン)に出品など国内外で高く評価される。日本コカ・コーラ社「綾鷹若手職人応援プロジェクト」に選出され映像作品を制作。Urushi Media主宰。
梶川由紀
何必館・京都現代美術館キュレーター/the edit主宰 パリ、マレ地区にあるヨーロッパ写真館(MEP)の設立に、唯一の日本人キュレーターとして携わる。帰国後、同館にて写真部門を創設し、国内外の展覧会をまとめる。2022年、自身の立ち位置を生かしプロダクトブランドthe editを立ち上げ、アート、工芸の垣根を超えた発信を探求している。
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